クレジットでポイント還元よりデビットカードでキャッシュバックという選択肢(ソニーバンクウォレット)

ソニーバンクウォレット 日記

BNPLについて調べていたら、メルペイの調査でクレジットカードには「使いすぎる」という不安と「利用金額が把握しづらい」課題があると認識されているユーザーがいることが分かった。後者はクレジットカード会社による売上の締切と銀行引き落としによってユーザーが意識しない句切れの日で利用が束ねられてかつそれが時間差で引き落とされるためであってクレジットカードでは避けられない。そこで旧来から存在するデビットカードについて調べてみたら、キャッシュバックという選択肢がアリではないかと思い至って、ソニーバンクウォレットを申し込んだ。

デビットカードについておさらい

デビットカードは利用すると即時に銀行口座から引き落とされる仕組みで、銀行のキャッシュカードと一体型で発行される。

デビットカードの種類は3つある

国内で利用できるJ-Debitに準拠するデビットカードとVisaデビットがある(Masterデビットもある)。J-Debitは国内銀行のキャッシュカードをデビットカードとして利用できる仕組みのことで、加盟店側が対応していれば普通のキャッシュカードをデビットカードとして使えるらしいが詳しくは調べていない。
Visaデビットカードは、クレジットカードと同様に世界中のVisa加盟店で使えるものであり、通常はキャッシュカードとは別にユーザーが意識して申し込むようになっている(口座開設時にVisaデビット付きを標準としてすすめる銀行はあるが少なくとも説明がされる)。使い勝手(加盟店数)の観点からこの記事は後者に絞る。

還元率は高くない

クレジットカードは加盟店から徴収する3%程度の手数料を、VisaやMasterなどのブランドネットワークや中間に入る決済代行会社、および、カード発行会社でそれらの利益を分け合った上で、カード発行会社はそれを原資にユーザーへのポイント還元や入会・利用促進などの各種キャンペーンを展開する。(カード発行会社は顧客からのリボ手数料や年会費の原資もある)
カード発行会社自身の加盟店利用ならばブランドネットワークの取り分がないが、他社の加盟店利用の場合はブランドの取り分がある。

VisaデビットはすべてがVisa加盟店での利用となり、Visaが加盟店から徴収する手数料の一部がカード発行会社(つまり銀行)を経由してユーザーに還元されることになる。したがってデビットカードの還元率は総じてクレジットカードよりも低く、クレジットカードが概ね1%以上の土俵で競っているのに対してデビットカードは0.5%近辺のものが多くなっている。

利用できる加盟店が限られ継続売上が非対応の場合が多い

デビットカードは、毎月の引き落としが発生する電気・水道・ガス・携帯キャリア・サブスクリプションなどの決済手段として使用できない場合があり、クレジットカードと比べるとこうした継続売上で使えず、ネットショッピングやリアル店舗での利用が主軸となる決済手段である。

即時に利用金額が引き落とされる

デビットカードの最大の特徴が即時引き落としであり、クレジットカードの課題として挙げられる利用金額の把握しづらさを回避することが出来る。口座の残高がなければ当然利用ができないため使いすぎる心配は残高を直接コントロールすることでなくすことができる。(残高がいまなくても利用したい、というニーズの真逆)

月間の利用金額をコントロールしたいユーザーは家計簿系のアプリに紐づけることで月間の利用金額を把握することが出来る。また、銀行が提供するアプリに一日/一ヶ月の利用金額を設定できる機能がある場合は、口座残高とは別に利用をコントロールできるため、BNPLのアプリと同じように自分で設定した限度額の範囲内で利用することができる。

ただし1つ注意点があり、クレジットカードと同じオーソリの仕組みを通るため、オーソリ(利用承認)時と売上計上時の2回に渡って同じ利用情報が銀行まで送られており、タイミングによって二重引き落としに見える事象が発生する。これはデビットカード各社で注意事項としてユーザーに情報が提供されている。もちろん、オーソリと売上の消込(照合)が自動的に行われており二重に引き落とされたままになることはない。

ポイント還元ではなくキャッシュバックという選択肢

デビットカードの還元率について調べていくと、ポイント還元ではなくキャッシュバックを行っているカードがあったのでキャッシュバックについて考えてみる。まず、ポイント還元については次のような特徴がありメリットがあるのだが、同時にその裏返しがキャッシュバックのメリットになる。

ポイント還元の特徴とメリットは多い

ポイントはどのポイントを貯めるのかが大事

クレジットカードでは従来からカード会社独自のポイント還元を行っている。それが発展し、マイルや他社のポイントと交換ができるようになり、最近では共通ポイント系(dポイント、Tポイント、Pontaポイント)を貯められたりそれらと交換ができるようになった。また、Amazonポイントや楽天ポイントを貯められるカードはポイント交換という考え方(操作)なしで、直接ためたポイントをそれぞれの経済圏のサービス支払いに充当できて便利だ。
デビットカードのポイントも同様で、りそなや住信SBI銀行など銀行のポイントが貯まるものと、楽天やイオン(WAON)などそれぞれの経済圏で使えるポイントが貯まるもの、三井住友銀行(Vポイント)のようにグループのクレジットカードと同じポイントが貯まるものとがある。

ただ、ポイントを有意義に貯めるには集約が大事で、貯めるポイントをどこか1種類のポイントに決めてそのポイントが貯まるカードを支払いに使うという工夫が必要となる。そうしないといろいろな種類の小さな単位のポイントが貯まり、ポイント交換の最小単位になかなか到達しなかったり貯めたポイントを「使う嬉しさ」が満足に得られなくなる。

ポイント還元率をアップさせる方法がたくさんある

クレジットカードでは、カード会社が運営するポイントモールを経由して各種ショッピングサイトでお買い物をすると還元率がアップしたり、ポイントアップのキャンペーン(期間や加盟店、期間内の利用金額での上乗せなど)が多種多様に行われており、還元率を追い求める場合はいつどこで利用するかを常に意識してキャンペーン情報を把握する必要がある。それを嫌う場合は、ベースの還元率が高いカードを選択したり、他の付帯サービスのメリットと合わせて年会費ありのハイグレードカードを選んで還元率を上げるといった選択肢がある。

一方、デビットカードには上述した通りクレジットカードに比べて基本の還元率が低く、ポイント還元率をアップさせる施策もあまり行われない。(イオン銀行やセブン銀行で、系列の自社店舗での利用時に還元率アップの特典があるようである)

運用して複利で増やせるポイントがある

楽天ポイントやセゾンポイントなど、ポイント投資(運用)で貯めたポイントを増やすサービスが提供されている。ポイント運用で一定の利率で元本(ポイント)が増えるとすれば、理論的には買い物で使った金額に対して複利でポイントを獲得できる訳だ。
ただし、買い物金額の数%のポイントが原資であり、買い物で支払った元金分は見えず利息に当たる部分だけがポイント運用として見えるので複利のような考え方には普通はならない。私はポイントは使ってナンボであって、ポイントの運用益をポイントで得ようとは思わない。

ポイントは使わなければ意味がない

当たり前だが、貯めたポイントを使わなければ利益を得られない。貯めたままにしておけば永久不滅ポイントでない限り有効期限により失効してしまう。そして、ポイントモールやEC系のポイントであれば自社サイトでのショッピングに誘導し、貯めたポイントをユーザーが使う際にも自社の売上に結びつくようにすることを狙っている。
また、自社サービスの支払いにポイントを充当する場合を除けば、ポイント利用・交換には最低ポイント数が設定されている場合がほとんどである。最低ポイントを超えるまでカードを利用しないとポイントを使えないので、それまでは実質的にポイント分の利益を得られない。

キャッシュバックのメリットはポイント還元の裏返し

月間の利用金額に対して円で還元され、失効しない。

クレジットカードの場合、月間の利用金額から計算したキャッシュバック金額を請求金額から減算してキャッシュバックとする方法(請求金額から引ききれない場合は引き落とし口座に振込)と、ポイント交換サービスの一種としてクレジット支払金額への充当をユーザーが選択することができるものがある。請求金額から減算する方法はあくまで次の請求金額(利用)があることが前提となっており、請求がないとキャッシュバック予定分が失効するものもあるため注意が必要だ。
また、ポイントを電子マネーや〇〇ペイや〇〇払いのチャージ残高に交換できるサービスもあるが円で還元する直接的なキャッシュバックとは異なるものと言える。

デビットカードの場合、銀行口座から利用金額が即時引き落とし済のため、月間の利用金額から計算したキャッシュバック金額が口座に振り込まれる。ポイント交換漏れも失効もなく、ポイント交換の最低単位になかなか到達しないということもない。何より、現金が振り込まれる感覚が得やすい還元方式である。

還元率をアップさせる方法で迷わない

ポイント還元のようにキャンペーンが乱立していないため、ベースの還元率が高いカードを選ぶことと、デビットカードの場合はその銀行の口座残高を増やすこと(還元率がアップするのはソニー銀行とGMOあおぞら銀行)だけである。(イオン銀行やセブン銀行で、系列の自社店舗での利用時に還元率アップの特典があるようである)
そのため、いつどこで使えば還元率が高くなるかを利用のタイミングで意識する必要がない。

ポイントの使い道に困らない

当たり前だが、ポイントの場合にはポイントを使う必要があり使い道が必要である。景品や他のポイントに交換するなり、系列のサイトで買い物をする際の支払いやカードの支払い金額に充当したり、電子マネーにチャージすることが必要であり、その選択と操作が必要である。
キャッシュバックはこれらのことについて何も考える必要がない。

キャッシュバックという選択のまとめ

私はこれまで、ポイント還元率の高いクレジットカードに利用を集約させることを重視していたが、貯めたポイントの使い道に困ることがあった。困るというよりも、買い物に使う想定で貯めたままにしておいたポイントについて買い物の機会がなくて、有効に使えないことが多いと感じるようになった。ポイント消化のために買い物をするのは本末転倒というかあまり嬉しくないと思う。
失効するポイントではないもののポイントとして置いたままにしておくよりはキャッシュバックでタイムリーに現金で戻るというのもアリと思い、調べてみると条件によってはクレジットカードより還元率を高くすることもできてそれがベースで、利用時に高還元の条件を調べる必要もないのでキャッシュバックを使ってみようという結論になった。

  • ポイント消費のための買い物をしなくてよい
  • 使うまでポイントとして置いておく期間がなく、現金でタイムリーに還元される。
  • 還元率が上がる利用方法(場所・タイミング・キャンペーン)に振り回されない

デビットカードで高還元率のキャッシュバックがあるカード

ということで調べると、ソニーバンクウォレットとGMOあおぞら銀行が最高の還元率が高いことが分かった。それぞれの還元率アップ条件と、私が選択したソニーバンクウォレットの詳細を見ていく。

カード名発行銀行還元率(キャッシュバック)年会費(税込)
『Sony Bank WALLET(Visaデビット付キャッシュカード)』ソニー銀行0.5%~2%無料
『Visaデビット付キャッシュカード』GMOあおぞらネット銀行0.6%~1.2%無料
デビットカードで高還元率のキャッシュバックがあるカード

還元率アップの条件は銀行残高

どちらも銀行の残高に応じてキャッシュバックの還元率が変わる。残高には円普通預金だけでなく外貨預金や投資信託といった有価証券の時価評価額も含まれる。

ステージ還元率獲得条件
ステージなし0.5%(ベースの還元率)
シルバー1.0%以下のいずれか
– 総残高が300万円以上
– 外貨預金を月間3万円以上積立購入
– 投資信託を月間3万円以上積立購入
ゴールド1.5%外貨預金・投資信託・WealthNavi for ソニー銀行の円評価額が合計500万円以上
プラチナ2.0%同上の評価額が合計1,000万円以上
ソニーバンクウォレットの還元率(Club S)
  • 評価額の時点は省略(概ね月末)
  • その他、住宅ローン残高や一定のFX取引がある場合にランクアップがある
ステージ還元率獲得条件
1テックま君0.6%(ベースの還元率)
2テックま君0.8%以下のいずれか
– 外貨普通預金残高
30万円以上
– Visaデビットご利用額
3ヶ月間で30万円以上
3テックま君1.0%外貨普通預金残高
300万円以上
4テックま君1.2%外貨普通預金残高
500万円以上
GMOあおぞら銀行の還元率(カスタマーステージ)
  • 判定は3ヶ月ごとに行われ、適用されたステージが3ヶ月間継続する。

2社を比較すると、GMOあおぞら銀行の方がステージアップの条件が達成しやすいものの還元率で比較した場合、対象商品の種類が異なるが300万円相当の残高で1.0%になる条件が双方にある。500万円以上で比較するとソニーバンクウォレットの方が1.5%以上となりGMOあおぞら銀行より高くなる。一方、300万円未満ではソニーバンクウォレットの0.5%に対してGMOあおぞら銀行はベースが0.6%、30万円以上で0.8%のためGMOあおぞら銀行の方が高くなる。
したがって、500万円以上の残高で1.5%以上の高還元率を目指すならソニーバンクウォレットで、そうでない場合はアップ条件を達成しやすいGMOあおぞら銀行がおすすめということになる。

利用対象外の加盟店

ソニーバンクウォレットのページが2020年から更新されていないようだが、両者とも電気・水道・ガス・携帯キャリア・サブスクリプションなどの継続利用で大多数の加盟店で利用できず、電子マネーチャージにも利用できない制限がある。

利用できない加盟店(ソニーバンクウォレット)

利用できない加盟店(GMOあおぞらネット銀行)

キャッシュバックの上限金額がある(ソニーバンクウォレット)

ソニーバンクウォレットでは、寄付、納税、公共料金の支払い分に対するキャッシュバックに上限が設けられている。一方、GMOあおぞら銀行には上限に関する記載をWeb上でみつけることができず、上限がないと思われる。寄付、納税、公共料金でソニーバンクウォレットの上限を上回るような高額の支払いとそのキャッシュバックを狙う場合はGMOあおぞら銀行の方が有利となる。(GMOあおぞら銀行の最大還元率1.2%の場合に還元額が1万円となる利用金額は、¥833,333である)

キャッシュバックの上限(ソニーバンクウォレット)
加盟店による上限Yahoo!かんたん決済、TBオークションは、1加盟店あたり最大1万円/月まで
寄付、納税、公共料金などのお支払いの制限寄付、納税、公共料金などの利用によるキャッシュバック合計額が、最大1万円/月まで
キャッシュバックの対象外– 外資系のホテル、航空会社、リゾート施設、Webサービス提供会社等、海外利用の扱いとなる加盟店での利用
– 国内加盟店で円以外の通貨で決済されたもの
キャッシュバックの上限(GMOあおぞら銀行)
情報なし

電子マネーチャージ等の利用における還元率の変更(ソニーバンクウォレット)2025/10/1更新

ソニーバンクウォレットではこれまで、上記のキャッシュバック対象外の利用を除けば上限金額内であればどの利用についても、優遇プログラム Club S のステージに応じて一律の還元率でキャッシュバックが計算されていた。

それが2025年12月1日から、各種プリペイド・電子マネーなどへのチャージ利用は、ステージに関わらず、Sony Bank WALLET の現金キャッシュバックを一律0.5%とするように変更になった。

私は、ポイ活の一環として以下のルートで電子マネーチャージ利用を月5万~10万しているので、この利用分の還元率が下がるのは痛い。こうした電子マネーチャージを除外する変更がされないデビットカードを探して電子マネーチャージ分だけを切り替えることにした。(次の記事に続く)

その他キャンペーンなど(ソニーバンクウォレット)

  • ステージ判定は月末時点の残高で行われるが、その結果が適用されるのは翌々月の1ヶ月間である(翌月ではない)ので注意が必要。
  • 入会の翌々月末までに、Visa加盟店で5回以上利用すると¥1,000キャッシュバックキャンペーンが行われている。
国内Visa加盟店で5回以上のご利用でもれなく1,000円プレゼント|Sony Bank WALLET|ソニー銀行(ネット銀行)
ショッピングでも、ATMでも。ソニー銀行のVisaデビット付きキャッシュカード「Sony Bank WALLET」国内Visa加盟店で5回以上のご利用でもれなく1,000円プレゼント

まとめ

ソニーバンクウォレットを申し込んだがネット銀行だけあってカードが届くまでが早く、アプリも使いやすいと感じた。ゴールド・プラチナの条件を目指して投資信託の積立を設定した。シルバーの条件は積立設定をすれば比較的簡単に達成できるが、上述のその他に記載したようにステージの適用は最速でも翌々月になるため、1.0%以上の還元率での利用はすぐには始められないことが分かった。(0.5%では大体のクレジットカードの基本還元率と同じで率のメリットがない)

今後は、5回利用で¥1,000キャッシュバックのため利用しつつゴールド以上のステージになったらペイペイなどの紐づけもクレジットカードからソニーバンクウォレットに切り替えようと思う。

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